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赤外線の基礎知識

赤外線ってどんなもの?

赤外線の発見

ウィリアム・ハーシェルという名前を、ご存じでしょうか?「知らない」とお答えの方でも、おそらく「天王星」の名はご存じでしょう。実はW.ハーシェルこそ、太陽系の7番目の惑星「天王星」を発見した天文学者なのです。そんなハーシェルが61歳であった、1800年のある日のこと。プリズムを使って太陽の光を分光する実験を行っている時、彼は奇妙な現象に気づいたのです。プリズムによって光は虹色に分けられていましたが、赤色の外側、つまり色の見えない部分の温度が、色のある部分よりも大きく上昇していたのです。色が見えない、つまり光が当たっていないにも関わらず。

ハーシェルはこの現象から、肉眼では捉えられない放射線が存在し、それが熱を与える性質を持つことを発見しました。この放射線こそ「赤外線」だったのです。ただ、ハーシェルが生きていた時代には、まだ「赤外線(Infrared Ray)」という言葉は使用されておらず、この言葉が使われだしたのは1870〜80年ごろのこととされています。

ポイント

● 赤外線は、イギリスの天文学者W.ハーシェルが、1800年に発見した。
● 赤外線は目に見えない放射線であるが、温度を上昇させる性質を持つ。

赤外線の特長

燦々と輝く太陽の光。それにテレビやラジオの情報を送ってくる電波、他にも携帯電話、無線LAN、コードレステレホンの電波から、電化製品のリモコンの信号まで、これらを全部をまとめて「電磁波」といいます。そして「赤外線」もまた、電磁波の一種なのです。上に挙げた様々な「電磁波」の例は、波長(周波数)が異なっているだけにすぎず、基本的に同じものです。下の図をご覧ください。波長(周波数)の違いによって、電磁波がどう分けられるかを示したものです。この中で波長が0.78μmから1mmのものを「赤外線」と呼ぶわけです。赤外線は、可視光線よりも波長が長く、肉眼では見えません。赤外線と反対に、可視光線よりも波長が短いものが「紫外線」と呼ばれています。実は地球上のあらゆる物質は・・・例えば道端の石コロであろうとも・・・固有の温度を持っています。そして、固有の温度に応じた量の「赤外線」を放射しています。それでは物質と温度、そして「赤外線」の関係を、次ページより詳しくご説明していくことにしましょう。

【電磁波の波長と名前】

赤外線は波長が0.78μm〜1mmのものを言います。波長により、さらに近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分かれます。温度測定には主として、8μmから14μmまでのものが使用されます。

ポイント

● 赤外線は電磁波の一種であり、光やテレビ電波などと波長(周波数)が異なるだけである。
● 赤外線は、目には見えない。
● 赤外線は、温度と相関関係がある。

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